スマートウオッチにもハッキングのリスク

スペインのバルセロナで開催された携帯端末の見本市に出品されたスマートウオッチ(2013年2月27日撮影、資料写真)。(c)AFP/JOSEP LAGO〔AFPBB News

 米国の市場調査会社IDCがまとめたウエアラブル機器市場に関する最新リポートによると、今年(2017年)7~9月期の世界出荷台数は、2630万台となり、1年前から7.3%増加した。

シャオミは首位維持するも、前年割れ

 この市場で出荷台数が最も多いのは、依然、腕に装着するタイプの機器だ。そのうち、フィットネストラッカーなど単機能の比較的安価なリストバンド機器は「ベーシック型」、米アップルの「Apple Watch」や、米グーグルのOS(基本ソフト)「Android Wear」を搭載する多目的腕時計型機器は「スマートウオッチ」 とIDCは呼んでいる。

 同社は先のレポートで、今年4~6月期におけるベーシック型の出荷台数が、前年同期比0.9%減と、初めてマイナス成長を記録したと報告していた。一方で、スマートウオッチは、同60.9%増加していたが、この7~9月期も同様の結果となった。

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 ウエアラブル市場はその誕生当初から、安価なベーシック型機器によって支えられてきた。しかし、この市場は消費者の好みの変化とともに、その様相も変わりつつあるという。

 この7~9月期のメーカー別出荷台数を見ると、シャオミとフィトビットが、いずれも360万台で、同率首位。これにアップルの270万台、中国ファーウェイ(華為技術)の160万台、米ガーミンの130万台と続いた。

 このうち、首位のシャオミとフィトビットは、ベーシック型機器のメーカーとして知られている。その7~9月期の出荷台数は、それぞれ、1年前から3.3%と33.0%減少した。