イベントや社内レクはすべて若手に委ねよう

 そこで、とりあえず通常の業務以外で若手が主体的に活躍できる場、「ハレの舞台」を用意してやってほしい。

 たとえば「創業〇〇周年記念行事」とか「お客様感謝デー」といった経営に大きな影響を与えないイベントや、社内のレクリエーション、社内旅行などは企画から運営まで原則として若手、もしくは非管理職に任せるようにしてはどうか。

 企画や運営の過程では会社の幹部や他部署の人の意見を聴いたり、調整したりするため、若手にとっては企画・運営の力がつくだけではなく、社内でネットワークを広げ幹部に目をかけられる貴重なチャンスとなる。

 重要な意思決定を模擬体験させるのもよい。大企業や役所のなかには企業が直面する経営課題や行政課題を若手社員、若手職員に考えさせるジュニアボードのような制度を設けているところがある。

 また月に一度程度、職場で研究会を開催して若手が順番に自分の心がけていることや悩んでいることを発表し、それを聞いた他の社員が意見を述べたり助言したりするようにしている会社もある。若手社員に聞いてみると、周りの人たちが自分の話に耳を傾けてくれたので職場や同僚が好きになったという声が返ってきた。

ゲーム感覚の表彰も

 表彰制度の活用も有益である。