働き方改革への捉え方、取り組みが、企業によって大きな開きが出てきているように感じる。様々な企業、団体の方々と接し、課題解決、改革実践の現場に常に触れている立場からの感覚ある。

 働き方改革への捉え方、取り組みのパターンとして、働き方改革の動きを改革の機会と捉えのびのびと施策を展開するパターン、すでに働き方改革は実践してきていると特別視しないパターン、働き方改革に悩まされ改革への動きがくすぶっているパターンなど、さまざまなパターンが見受けられる。

 改革への動きがくすぶっているパターンの企業・団体の皆さんと対話・議論して共通して見えてくるのは、“将来に意識を向けた改革”であるという意識が組織全体として弱いという点である。

現状を小手先で変えていくのが改革なのか?

「働き方改革」とは「働き方改善」ではない。残念ながら、そのことが組織の中で真剣に対話・議論されていない状況をよく目にする。