独立リーグBFLの「兵庫ブルーサンダーズ」「和歌山ファイティングバーズ」が2つの高校と教育提携した。11月7日に行われた記者発表の様子(筆者撮影、以下同)

 2013年、関西の独立リーグBFL(ベースボールファーストリーグ)所属の「兵庫ブルーサンダーズ」が芦屋学園(兵庫県芦屋市)と提携し「兵庫ブルーサンダーズ育成軍」を作ったことが、野球界で大きな話題となった。

 芦屋学園は中高一貫教育の学校法人で、大学も併設している。芦屋学園の高校、大学の野球部に所属すると、育成軍入りして、実力次第でBFLの試合に出場することができる。

 高野連に加盟していないから甲子園に出ることはできないが、高野連加盟の他の高校では得られない「プロの指導」を受けることができる。全くこれまでとは違う、プロ野球への道が開かれたのだ。

 育成軍の実質スタートは2014年度からだが、2016年には育成枠で2人、今年は楽天のドラフト5位で芦屋大学所属の田中耀飛選手が指名された。育成軍は順調に実績を積み重ねている。

提携相手は通信制高校と甲子園常連校

 そうした中、11月7日、2013年を超える衝撃的なニュースが入ってきた。BFLの2球団が、芦屋学園以外の2つの高校と新たに教育提携した。おまけにそのうち1校は甲子園常連校だ。

 提携内容の骨子は以下の5点である。

(1)高校との提携を行うBFL球団は、高下沢(こうげ・たく)が球団代表を務める「兵庫ブルーサンダーズ」と「和歌山ファイティングバーズ」の2球団。