IoT(Internet of Things)の最新ニュースや企業&ベンチャー事例(ケーススタディ)ほぼ毎日掲載

テクノロジー
2017.11.06

スマートスピーカーは人間の「親友」になり得るか?
音声認識AIの「会話」面について考察する

BY

独自の進化が期待されるLINE「Clova」

スマートスピーカーが発売されたばかりのGoogleアシスタントとLINEのClovaに関して言えば、どちらも「しりとりをしよう」などの簡単なものなら雑談的なやり取りをすることも可能だ。しかしやはり基本的に「秘書」なので、雑談であっても一問一答。例えばしりとりをしようとした場合、即座に「ん」で終わる言葉を繰り出し会話を終了させるなどといった「塩対応」をされることもざらだ。

その点Clovaは、Clova WAVEの正式版発売と同時にアップデートされ、ある程度連続した会話をすることも可能となった。「ありがとう」や「さようなら」、「うるさい」などと話しかければ連続発話を終了させることができる。やり取りにはまだぎこちなさが残るという声も多いが、AIとの「対話」という面においてはGoogleアシスタントに一歩リードしていると言って良いだろう。

さらにLINEは2017年3月2日(木)、バーチャルホームロボット「Gatebox」を展開するGatebox(旧社名:ウィンクル)を連結子会社化したことを発表した。Clovaを活用してGateboxの共同開発を進めるとのことだ。

「人とキャラクターが共に暮らす世界の実現」を目指し2015年頭から開発が進められてきたGateboxは、従来の機械的なロボットとは一線を画す。同社が発表しているコンセプトムービーを見てもらえばイメージが湧くだろう。

Gatebox - Virtual Home Robot [ConceptMovie1st]

9月にはクリプトン・フューチャー・メディアが展開する人気キャラクター「初音ミク」のイベントにおいて、KDDIと連携した施策を実施したことでも話題を呼んだ。

Gatebox - 「Living with 初音ミク」‐ Magical Mirai 2017 report ‐

こうした日本独自のキャラクター文化は海外にもファンが多い。Clovaに日本独自の強みを与え、育てていこうとした場合、この分野に投資しようとするのは納得の動きと言えよう。

その上、LINEには日本国内で圧倒的シェアを誇るSNS「LINE」のユーザーから得られる膨大なデータがある。国内のトレンドを逐一Clovaの会話にも反映していけるようになれば、より自然で時流に合った「会話」ができるようになるだろう。

現在、冒頭で挙げたような海外産の音声認識AIの中で対話に特化したものは存在しない。SNSの「LINE」同様、Clovaが日本国内の音声認識AIやスマートスピーカー市場で覇権を握る余地は十分に残されていそうだ。

JBPRESS

あわせてお読みください

記事ランキング

  • 直近1時間
  • 昨日

話題のキーワード

注目連載

あわせてお読みください

IoTニュース

横国大とBBSSのIoTサイバー脅威分析2017年10月リポート、上位6カ国のIoT機器からのサイバー攻撃が急増
IoT/非IoTデータ生成量は2025年163兆ギガバイトに増大--IDC調査
組込み技術とIoTは一体となった「ソリューション」へ —Embedded Technology/ IoT Technology 2017レポート
5G、LPWANなど通信技術からディズニーの事例まで、IoTビジネスの最前線を一挙解説
今年のCEATECはどうだったのか?~増える来場者、異業種の参加、協業につながる新しい体験~ / 鹿野 清氏インタビュー
補聴器がウェアラブル端末として進化していく可能性
なぜプライヴァシーは「蒐集」されるのか?:「GDPR:データとインターネット〜EUが描く未来」第2回
KDDI、IoT通信「IoTコネクト LPWA」などを来年1月に提供開始
横河電機、LoRaWAN対応のIIoT向け小型無線センサ「スシセンサ」を開発
ドコモら、東南アジアでのプラスチック成形業界向けIoT実証を開始
生体認証をスマートフォンで手軽に実現!業務効率化・モバイルの活用事例を展示していたsantec - Japan IT Week 秋 2017より
NSWとセゾン情報システムズ、セキュアなデータ転送を可能にしたIoTサービスを提供開始
Microsoft、Apache Sparkベースの「Azure Databricks」や新しいAI、IoT、機械学習ツールを発表
組み込みに特化した商用の深層学習フレームワーク
Clouderaを活用したIIoTプラットフォームをコマツが採用- 採掘効率の向上へ
カメラに画像認識機能を搭載、エッジ側で処理

IoTニュース”は、Mynd Engineを活用して、世の中のIoT関連の記事をまとめさせていただき、ご紹介させていただきます。