日本と同じものづくり大国であるドイツが官民一体で進める「インダストリー4.0」によって、
工場のデジタル化が世界に先行して進んでいる

台湾発IoTカンパニーが日本の地方創生を始めた

 1983年、米パソコン大手のヒューレット・パッカード(HP)のエンジニアが独立して創業したアドバンテックは、産業用コンピュータの分野において世界トップシェアを持つ、台湾発のグローバルIoTカンパニーだ。

 2010年から「インテリジェント・プラネットの実現」というコーポレートビジョンを掲げ、IoT関連ビジネスに積極的に取り組んでいる。現在はエンベデッドIoT 事業 (組み込みをベースとした事業)、インダストリアルIoT事業(工場の効率化などのファクトリーオートメーション事業)、サービスIoT事業(医療/物流/リテールなどの完成品ベース)の3つを軸とし、IoT及び開発の基礎となる組み込みソリューションを強みとする。

 なかでもエンベデッドIoTグループは、幅広い組み込みコンピューティング製品を優れたデザイン・インサービスとともに提供しており、その提供範囲はボードからシステムソリューション、統合IoTソリューションなどと多岐にわたる。

アドバンテック共同社長兼
エンベデッドIoTグループ責任者
ミラー・チャン氏

 2017年9月20日に東京・品川にて開催された「アドバンテック 組込みデザイン・イン・フォーラム 2017」では、共同社長の一人でありエンベデッドIoTグループ責任者でもあるミラー・チャン氏が登壇し、同社が「モノのインターネット化での新しいエコシステムは、現在次世代の組み込み市場に向けて画期的な新しいビジネスモデルを作り上げている」と述べている。