こうした中、フェイスブックは先ごろ、中国の現地法人を介して「カラフル・バルーンズ(Colorful Balloons)」と呼ぶ写真共有サービスを始めた。こちらのサービスは今のところ遮断されていない。

 しかし、同じく同社傘下のメッセージアプリ「ワッツアップ(WhatsApp)」は今年7月、一時的にだが遮断された。こうした米国企業のネットサービスに対する規制は今も続いているという状況だ。

 eマーケターによると、中国のインターネットユーザーに占めるフェイスブック利用者の比率は19%(2016年9月時点)。こうした人々は、同国のインターネット検閲システムを回避する「VPN」サービスを利用している。

 しかし同国政府は今年8月から、VPNを禁止する措置を厳格に適用するようになった。これにより、同国のフェイスブック利用者数は、大幅に減ったと見られている。

中国の巨大な競合サービス

 ニューヨーク・タイムズによると、ザッカーバーグCEOは、同国でのサービス再開を目指し、過去3年間全力を尽くしてきた。例えば、2015年には同氏があの手この手の対中外交を行っていると伝えられた。

(参考・関連記事)「フェイスブックCEOの対中外交は実を結ぶのか?

 こうした努力が実り、いつの日か、同社サービスが中国で解禁される日が来るのかもしれない。しかし、中国ではすでに数多くの地場サービスが普及しており、フェイスブックには立ちはだかるライバルが多いとeマーケターは指摘している。

 例えば、中国テンセントホールディングス(騰訊控股)のメッセージングアプリ「WeChat(微信)」の利用者数は4億9430万人。そのスマートフォン利用者に占める比率は79.1%に上っている。