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イノベーション
2017.09.19

生体センサーとIoTで登山はより楽しく安全になる
IoT時代、<登山の体験>が変わる

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 登山は体力的な側面では、限られた時間内での、疲労との戦いでもある。

 アプリは、リストバンドから送られてくる心拍数、血圧、発汗量などの生体データから、登山者の疲労度を瞬時に判断する。そして目標地点までの到達時間を予測してくれるだけでなく、必要に応じて、休憩や補給などのアドバイスをしてくれるはずである。

「通過ポイントの不動沢のコルまであと10分。コルの先は山頂まで標高差200メートルの急登です。登高速度が徐々に低下しているので、小休止と水分補給をおすすめします」という具合に。

「近未来の予測と改善提案」は、IoTが人間にもたらす体験価値の本質である。

 このように空想を自由に膨らませて行くと、登山時の体験だけでなく、登山前の体験も変わっていくことが推察される。

 登山者のトラッキングデータはインターネット経由で吸い上げられ、時系列的に蓄積されていく。AIが何十万人ものアプリの利用者の中から、著者とパフォーマンスデータが似通った登山者のグループのデータを抽出し、本人のデータと統合・解析していく。

 すると「無雪期に、八ヶ岳の赤岳鉱泉小屋を起点に阿弥陀岳、赤岳、横岳、硫黄岳を周回した場合のあなたの予想コースタイムは8時間40分」というような形で、アプリが登山計画を自動で作成してくれるようになるだろう。

 登れる山と登りたい山は違う。しかし現実には、この辺りの勘違いが原因で道迷いや滑落による遭難が頻繁に起きているのも現状である。

 アプリの進化は、登山の体験にこれまでになかった新しい楽しみを付け加えてくれるだけでなく、山岳遭難のリスクという社会的な問題をも解決してくれるに違いない。

 IoTは企業の「なりわい」を変えることはもちろんだが、登山のようなスポーツの体験のあり方も大きく変えていくだろう。

JBPRESS

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