(英フィナンシャル・タイムズ紙 2017年9月7日付)

英、EU離脱後に低技能労働者の受け入れ制限へ 計画案判明

英ロンドンの国会議事堂近くではためく英国旗(2017年3月29日撮影)。(c)AFP/Justin TALLIS〔AFPBB News

 自由貿易がいいと思うので、世界最大の自由貿易圏から離脱します――そんなことを言われたら、誰だって混乱するに違いない。ブレグジット(英国の欧州連合=EU=離脱)は深刻な困難に直面している。だが、実はブランドとしても問題を抱えている。

 筆者がそれに気づいたのは、イタリア北部のコモ湖のほとりに16世紀に建てられた邸宅を利用した高級ホテル、ヴィラ・デステを訪れた先週末のことだった。

 その日はアンブロゼッティ・フォーラムという、イタリアではダボス会議に最も近い催しの会場になっていた。イタリアと欧州諸国の政策立案者が集い、米国とアジアの政治家や官僚も少数交えて世界情勢について考えたり、その改善方法を議論したりする場だ。

 このフォーラムに参加するような人にブレグジットを売り込むのは至難の業だ。EUには政治と経済の両面で大義がある、と考える向きがほとんどだからだ。しかし、その難しさはもっと根深い。彼らはそもそも、英国のデビッド・デービスEU離脱担当相のような欧州懐疑派が何を望んでいるのか、理解することにすら苦労している。

 EU側の首席交渉官であるミシェル・バルニエ氏は、ブレグジットで何がどうなるのか、英国民はまだ「教育されて」いないと発言したが、実は同じことが英国民以外の人々全員にも言えるかもしれない。