背景は明らかで「Industry 4.0」政策の主要ブレーンの1つとして、欧州最大のアントレプレナーシップ拠点として様々な産学連携を推進しているからにほかなりません。

 大陸欧州は必ずしも大英帝国グループの国際性を誇りませんが、それでも日本の2倍以上の留学生水準を誇るのは、大陸のなせる業ということになるでしょうか。

 ともかく「TUM(ミュンヘン工大)は工科大学だから、総合大学の東大としてはどーたらーこーたらー」などという寝言を言っている状況でないのは明らかです。

 実際ここ3年に限っても、ミュンヘン工大は上述した欧州最大のアントルプレナーシップセンターの開設に続き、EU全域で進む自動運転やスマート化を前提に置いた「スクール・オブ・ガバナンス」を開校しています。

 本来は日本の大学セクターとがっぷり四つに組んで国際展開できる準備を、ほとんど瞬時に整えたのに、どこかの島国だけは(詳細はさすがに書けないですが)ローカルな調整が全くつけられておらず、海外大学に外交上の非礼を重ね続けています。

 その平謝りから今回の私のミュンヘンは始まることになっています。こんな状態で国際ランキングなんて数字を見て云々するのがそもそも間違いと言うか、早いと言うか、それ以前の問題でしょう。

 基本的な大学の姿勢として、国際部署を改めていく必要があると思うまでは、一納税者でもありますので個人の見解として記しておきたいと思います。

 私の祖父は1910年ミシガン大学卒で米国のGM(ゼネラル・モーターズ)で初期自動車産業にエンジニアとして貢献しました(国内では川崎重工に二重社籍を持ち「ふそう」という新会社設立などに参加しました)。

 ことイノベーションに関してはとりわけ戦時日本の閉鎖体制に徹底して批判的で、戦艦「大和」「武蔵」に見るような島国的な自滅を予言、その通りになった経緯がありましたが、戦後72年、いまだ克服できていない側面があるように思われます。

 イノベーション、高等学術、授業料無償化など、言及すべきことは山のようにありますが紙幅がつきました。別論とすることにしましょう。