大して意味のない数字と記しましたが、例えば90点と60点では若干の差はあると認めておいた方が無難でしょう。のちほど、東京大学や京都大学の数字で30点とか20点台とかいう数字(100点満点)が出てきます。

 これを、99点といった数字を打ち出している大学と同一視するのは、さすがにあまりお勧めではありません。井の中のナントカ、といった謗りを免れないかもしれない。

 用心するのに越したことはない、といった観点から、以下の数字はざっくりと見ていくのが賢明な考え方と言えるでしょう。

 対岸の火事でも無責任なマスコミのあさってな論評でもなく、責任をもって大学外交に携わる当事者が、どうして日本の大学がダメと評価されるのか、その構造的な理由と、たぶん当分難しいであろう背景を、分かりやすくつぶさにお話しようというのが、本稿の趣旨であります

 上のトップテンを見て分かるように、大英帝国の名門大学は「国際性」において、米国の名門に大きく水をあけているのが分かると思います。

 つまり、国際性を重視すれば、1位、2位のオックスフォード/ケンブリッジは安泰ということになります。

 3位のカルテック、敬愛する物理学者ファインマンが終生教壇に立ったカリフォルニア工科大学の国際性は「59.7」ほとんど落第点です。

 逆に言うと、国際性がこれくらい低くても、ほかの点で圧倒的で、オックスフォードやケンブリッジがあきらかに凌駕されている項目があれば、カルテックのように第3位につけることができる。

 5位のMITは研究単体で評価すると9割ですが、論文被引用スコアは100.0、つまりパブリッシュの戦略がうまいわけです。

 トップ10を見て、もう1つお気づきになると思うのは 3位のカルテック、5位のMIT、10位のETHチューリヒ工大と、工科大学がベスト10の中で3位を占めていることです。

 さて、ここで、日本がどのように島国病で、どうしようもない勘違いに陥っているかを具体的にお示ししたいと思います。