(英エコノミスト誌 2017年8月12日号)

米国、EV向け充電ネットワーク計画を発表

充電される電気自動車。米ラスベガスで開催の家電見本市で(2016年1月8日撮影、資料写真)。(c)AFP/DAVID MCNEW〔AFPBB News

内燃機関はよく走ってくれた。しかし、世界を変えたこの機械にも終わりが見えてきた。

「人間の発明の才・・・は、車の動力源として馬に取って代わる機械的な方法をまだ見つけられていない」。フランスの新聞ル・プチ・ジュルナルは1893年12月の紙面でこう嘆いた。そして翌年7月、この問題に対処しようと、パリから北部の都市ルーアンまで馬を使わない車で走るレースを開催した。

 エントリーした102台の動力源は蒸気、石油、電気、圧縮空気、油圧など。126キロに及ぶレースへの出走を認められたのは21台だけだったが、かなりの数の観客を集めた。その結果、勝者が内燃機関であることは誰の目にも明らかになった。それから100年間、この動力源は産業を支え、世界を変え続けてきた。

ついに最終回

 しかし、その時代に終わりが近づいている。電池技術の急速な進歩を追い風に、電気モーターが台頭しているのだ。

 1894年にパリで行われたレースでは、電気自動車は1台もスタートラインに並ぶことができなかった。約30キロごとに電池を交換する基地が必要だったことなどが響いたからだ。

 しかし今日のリチウムイオン電池を搭載した電気自動車は、はるかに性能が高い。米ゼネラル・モーターズ(GM)の「シボレー・ボルト」は充電なしで最長383キロ走ることができるし、テスラのファンは先日「モデルS」を1度の充電で1000キロ以上走らせた。

 スイスの大手金融機関UBSは、「トータル・コスト・オブ・オーナーシップ(自動車を保有する際の費用総額、TCO)」において電気自動車はあと1年でガソリン車に並ぶと見てている(ただし、その電気自動車のメーカーは赤字を被る)。