昨年はライブ動画に多額の投資

 例えば、同社は昨年、ニュースフィードに表示される「ライブ動画」に関して、約140のメディア企業や著名人と契約を結んだと伝えられた。同社は企業や著名人に、自社サービス内でライブ動画を配信してもらい、その対価として総額5000万ドル超を支払ったと伝えられている。

 その契約先には、米CNNや米ニューヨーク・タイムズのほか、米マッシャブル、米ハフィントンポストといったデジタルメディアも含まれ、著名人では、俳優・コメディアンのケビン・ハート氏や、有名シェフのゴードン・ラムゼイ氏などがフェイスブックと契約した。

 さらに同社は、その契約相手を、「インフルエンサー」とも呼ばれるネットで活躍する著名人にも広げている。これらは、YouTubeや、フォトメッセージングサービスの「Snapchat」などで多くのフォロワーを抱えている人物だ。

 ネットの著名人は、メディア企業に比べフォロワー数が少ない。しかしそのファン層は比較的若い世代で、「いいね!」や「シェア」などの反応が多い傾向にある。利用者と近い関係にあるこれらの動画クリエーターは、フェイスブックにとって重要な存在だと言われている。

最終目標はクリエーターのエコシステム構築

 今回の報道によると、新たに始める「Watch」では、一部のクリエーターやパブリッシャーに対して、フェイスブックが対価を支払い、それ以外は、広告収入を同社と分配する形をとる。

 後者は、「ミッドロール広告」とも呼ばれる、番組の途中に流す広告で、収益を得ることになる。フェイスブックは、動画クリエーターがこの収益だけで、事業継続が可能となるようにしたいと考えている。そうしたクリエーターのエコシステム(生態系)を構築することが、同社の最終的な目標だと、ウォールストリート・ジャーナルは伝えている。