(英フィナンシャル・タイムズ紙 2017年8月2日付)

トランプ氏、首席補佐官の交代発表 内紛露呈、共和党と関係悪化も

米議会で記者会見するジョン・ケリー国土安全保障省長官(当時、2017年6月29日撮影)。(c)AFP/SAUL LOEB〔AFPBB News

 7月31日にジョン・ケリー氏がドナルド・トランプ米大統領の新首席補佐官として宣誓就任したとき、2人の大統領顧問が同席し、その瞬間を目撃していた。

「ジョン・ケリーと肩を並べて仕え、米国民のために働くことを楽しみにしている。ケリー大将は真のアメリカンヒーローだ」。イバンカ・トランプ氏はこうツイートし、夫のジャレッド・クシュナー氏とともにケリー氏が宣誓する様子をながめている写真を投稿した。

 ソーシャルメディア上での反発は迅速だった。「肩を並べて?」。米政府倫理局(OGE)局長を辞任したウォルター・シャウブ氏はこう問いかけた。「この無礼なツイートは、ホワイトハウスに適用される縁故主義禁止法を修正すべき根拠だ」

 リベラル派の活動家、キム・アームストロング氏は「ケリー大将はきっと、自分がそこにいるのは当然だと思い込んでいる靴デザイナーと『肩を並べて』働くことを楽しみにしているだろう」とツイートした。

 トランプ政権の発足から6カ月間で、イバンカ氏とクシュナー氏はホワイトハウスで極めて大きな役割を果たし、ホワイトハウスの多種多様な会議に参加し、大統領と大半の側近との関係を凌駕する個人的な親密さを享受してきた。

 ホワイトハウスは7月31日、この関係が変わると発表した。クシュナー、イバンカ両氏は今後、ホワイトハウスのほかの側近と同じく、ケリー氏に直属することになるとサラ・ハッカビー・サンダース報道官は述べ、「ケリー大将はホワイトハウス内で活動する完全な権限を持ち、スタッフ全員が直にケリー氏に報告することになる」と語った。