大量に盛られたザリガニ。どんな味なのか?

 先日、日本にいる友人に、「中国人は夏になると、日本人がウナギを食べるみたいにザリガニ食べるよ」と洩らしたところ、「なにそれめちゃくちゃ面白そう! ぜひ取材して記事書いて!」という妙なリクエストを受けましたので、このたび上海市内の料理店にザリガニ料理を食べに行ってきました。筆者はそこそこ中国で長く暮らしていますが、カエルはともかくザリガニを食べるのは初体験です。なんとか頑張って食べてきましたので、今回はその報告をしたいと思います。

夏はザリガニ!

 まず、中国の「ザリガニ食」市場について簡単に説明しましょう。シーズンとなるのはちょうど今くらいの夏の暑い時期です。中国の全国各地で、それこそ日本のウナギのように夏の風物詩として食べられています。特にこの2~3年でザリガニ料理店は急増し、街中で少し探せばすぐ見つかるくらい多くの店があります。シーズン中だけ取り扱うお店もあれば、年間を通して提供するザリガニ料理専門チェーン店もあり、大体どこも繁盛しています。

 今回、とりあえずザリガニを食べに行くこととなりましたが、さすがに1人では食べに行く気にならなかったので、友人(上海出身の中国人)に頼んで一緒に来てもらうことにしました。