(英エコノミスト誌 2017年7月22日号)

中国の新テーマパーク、関連施設にディズニーキャラ登場で弁明

中国・江西省南昌にオープンした「万達文化旅遊城」を訪れた人々(2016年5月28日撮影)。(c)AFP〔AFPBB News

中国の信用残高の増加が不安を呼んでいるが、増加を抑制すれば経済成長が鈍化するとの見方は間違いだ。

 中国南部・江西省の南昌にある「雲霄飛車(ジェットコースター)」は、国内一の高度と速度を誇る。怖がる乗客を78メートルの高さまで運んだ後、時速130キロにも達する高速で一気に下っていく。

 このアトラクションがそびえたつのは、不動産・娯楽事業を営む中国のコングロマリットで、上海にあるディズニーリゾートの打倒を目指している大連万達集団(ワンダ・グループ)が建設したテーマパークだ。

 しかし万達は今月、このテーマパークのようなプロジェクト13件とホテル77軒をライバルの不動産開発業者に売却すると発表した。万達のオーナーによれば、売却で得られる代金は借入金の返済に充てられる。

 中国の政府当局は先月、万達への外国での融資について詳細な情報を提供するよう銀行に要請した。格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、唐突な資産売却によって同社の戦略と財務について疑問が生じたとして、信用格付けを見直すと述べている。

 万達は、総資産に対する債務の比率が高い中国企業の中でも最も目立つ存在だ。中国にはこの比率の高い企業が多く、国際決済銀行(BIS)の集計によれば、国有企業を含む企業の債務の合計は2016年末時点で国内総生産(GDP)の166%相当額に達していた。急増している家計の債務を加えると、同210%をも上回る。新興国としては異常な高さだ。