(英フィナンシャル・タイムズ紙 2017年7月19日付)

制憲議会選挙反対派を銃撃、女性1人死亡 ベネズエラ

ベネズエラ・カラカスで、7月30日の制憲議会議員選挙に反対する市民(2017年7月16日撮影)。(c)AFP/FEDERICO PARRA〔AFPBB News

 ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領が藪から棒に、同国憲法を書き換えるために新しい「制憲議会」の選挙を実施すると発表してから2カ月以上経った。

 大統領の決断は大騒ぎを引き起こした。民主主義の衰退と悲惨な経済状態について、すでに1カ月間、街頭で抗議していた反政府活動家はキャンペーンを強化し、以来ずっとデモを続けている。暴力で90人以上が命を落とし、負傷者、逮捕者は数千人にのぼっている。

 7月16日には、野党勢力が組織した「国民投票」で、およそ720万人のベネズエラ人が制憲議会に反対票を投じた。司法長官と一握りのエスタブリッシュメント(支配階級)の要人が計画を推し進めるのをやめるようマドゥロ氏に説得しようとした。

 だが、大統領は聞き入れるのを拒み、投票日を7月30日日曜日に定めた。

「制憲議会」とは何なのか?

 最も狭い意味では、憲法を書く、または修正する任務を負った人たちの団体だ。恐らく最も有名な事例が、1787年に米国憲法を作成した男たちのグループだろう。通常、そうした議会は務めを果たしたら解散される。それが、例えば分離独立後のインドで起きたことであり、第2次世界大戦後のイタリアで起きたことだった。

 だが、マドゥロ氏は、制憲議会がいつ解散されるか述べていない(解散されるのかどうかも明らかにしていない)。反対派は、制憲議会が長期的な常設機関になり、民主的に選出された国会(議会)を凌駕しかねないと危惧している。