(英フィナンシャル・タイムズ紙 2017年7月13日付)

ナイジェリアの汚職取り締まり機関、高級住宅で現金47億円を押収

ナイジェリア・ラゴスのイコイ市内(2015年5月1日撮影、資料写真)。(c)AFP/PIUS UTOMI EKPEI〔AFPBB News

「デッド・キャット・バウンス(死んだネコの跳ね返り)」という表現は、死んでしまったネコでさえとても高いところから落とせば跳ね返るという事実から生まれたものだ。

 では、原油まみれの死んだネコを50階建てのビルの屋上から落としたらどうなるか、想像してみてほしい。そうすれば、ナイジェリア経済がこのところどんな様子なのかがざっくりと理解できるだろう。

 2016年の経済成長率が1.6%のマイナスに終わったナイジェリアは今年、2.5%のプラス成長を遂げると見込まれている。だが、この国では人口も年2.5%のペースで増えている。だから、人口1人当たりで見れば、まるで進歩がないことになる。

 景気が今年「回復」する理由は2つある。

 1つは、昨年の景気があまりに悪く、さらに落ち込むのは困難だったというもの。何も手を打たずに――健康を害し、たびたびロンドンに滞在するムハンマド・ブハリ大統領の指揮下の政策については、これが妥当な描写だろう――、前年比の数字が好転するという魔法がかかった格好だ。

 もう1つは、政府の歳入の大部分を占める石油の流れが速くなっていること。今年6月の生産量は日量170万バレルで、前年同月の実績を10%上回っている。