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イノベーション
2017.07.24

現場カイゼンだけ? 日本の工場IoTの残念な現状
欧米流の「経営改革のIoT」まで昇華できるか

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 欧米におけるものづくりIoTの狙いは、製造現場に閉じた「生産性向上」にあるのではない。製造現場と経営をつなぐことで、ハーレーダビッドソンの事例のような「マスカスタマイズ*4」を実現して顧客単価の向上を図ったり、複数企業の製造現場からベストプラクティスを抽出し、誰でも使えるノウハウと各企業の差別化領域を明確に仕分ける事を目的としている。

 いわば、ものづくり企業のビジネスモデル、ひいては、ものづくり産業全体の産業構造・競争環境の作り変え・見直しを迫ろうとしているのである。

 たとえば、工場配置シミュレーターと呼ばれるソフトウエアを使うと、プリセットされた生産設備データを選択し、工場の3Dモデルの中で生産設備をドラッグ&ドロップで配置することで、生産ラインの概要設計が可能になる。

 さらに、PLC*5やNC、あるいはロボットなど、プログラムが必要な機器に対しては、ライブラリからプログラムを選択しカスタマイズするなどの方法で、シミュレーター上で行った動作設計をもとに、実際の設備に送り込まれる動作プログラムを自動生成することも可能になりつつある。

 下に、工場配置シミュレーターの一例としてVisual Components社のソフトウエアの画面イメージを挙げる。

 もちろん、最終的な装置間の動きの微調整や稼働確認など、物理的な設備を前にして生産技術者が行わなければならないことも残されてはいるものの、ギリギリまでデジタルシミュレーターを使い事前検討しておくことで、物理的な設備を扱うタイミングを可能な限り遅らせ、物理的な人やモノの稼働や移動を大幅に減らすことができる。

JBPRESS

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