サムスン電子、持ち株会社と事業会社への分割を検討

韓国ソウルのサムスングループ本社に掲揚された同社の社旗(写真中央)と韓国の国旗(左、2016年11月29日撮影)。(c)AFP/JUNG YEON-JE〔AFPBB News

 米ウォールストリート・ジャーナルが報じるところによると、韓国サムスン電子は、AI(人工知能)を使ったアシスタントサービスを利用できるスピーカー型機器を開発しているという。

アマゾンだけじゃない。大手が続々参入

 製品の発売時期については不明だが、この機器の開発プロジェクトはサムスン社内で「Vega(ベガ)」と呼ばれており、1年以上前から開発が進められていると、複数の事情に詳しい関係者らは話している。

 サムスンでは、過去に「Hive(ハイブ)」と呼ばれたプロジェクトがあり、今回同様、スピーカー型アシスタント機器の開発を目指していた。しかし、そちらは音声認識などのソフトウエア技術の問題に直面し、計画が棚上げされたという経緯がある。今回のVegaプロジェクトも似たような結果に終わる可能性もあると、事情に詳しい関係者らは話しているという。

 しかし、もし、スマートフォンの出荷台数で世界首位のサムスンが、AIアシスタントスピーカーを発売することになれば、この市場は競争が激化すると同時に、活況を呈してくると言えそうだ。

 この市場は、米アマゾン・ドットコムが2014年11月に円筒型スピーカー機器「Amazon Echo」を発売したことで誕生した。

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 そして、アマゾンの成功を受け、米グーグルは昨年11月、自社のAIアシスタント「Google Assistant」を搭載するスピーカー型機器「Google Home」を発売。米アップルは今年6月に「Siri(シリ)」搭載のスピーカー型機器「HomePod」を発表し、これを今年12月に発売する予定だ。