米NYに初のアマゾン実店舗オープン

米ニューヨーク・マンハッタンのタイム・ワーナー・センターに開店した「アマゾン・ブックス」店内で本を買う客(2017年5月25日撮影)。(c)AFP/TIMOTHY A. CLARY〔AFPBB News

 インドの経済紙エコノミック・タイムズが報じるところによると、米アマゾン・ドットコムは、現在米国などで販売している音声アシスタント機器「Echo(エコー)」をインドで発売する計画を立てている。

多言語対応Echoを開発中

 インド版Echoは年内をめどに発売する予定で、当初、英語のアシスタントサービスが提供されるが、その後アップデートが施され、ヒンディー語、タミル語、マラーティー語が利用できるようになる見通しだと、事情に詳しい関係者は話している。

 また、アマゾンは現在、インド東部の都市チェンナイにある同社施設で多言語の音声入・出力技術を開発している。同社はインド企業の幹部やビジネスの専門家、アナリストらにEchoを提供しており、現在、試験利用してもらっているという。

 Echoはその標準的なモデルの米国価格が、179.99ドル(約2万円)。しかし、同社はインドのビジネス展開で、他国とは異なる低価格戦略をとっており、インド版Echoもこれに伴い、同国の消費者にとって魅力的な価格になるとエコノミック・タイムズは伝えている。

 例えば、アマゾンは昨年7月にインドで有料会員プログラム「Prime」を始めたが、その年額料金は499インドルピー(約870円)。米国のPrimeの年会費が99ドル(約1万1000円)、比較的安いと言われる日本の年会費でも3900円であることを考えると、インドでは破格値でサービスが提供されている。このことから、おそらくインド版Echoもこうした低価格の値付けが行われると見られている。