(英フィナンシャル・タイムズ紙 2017年6月28日付)

北朝鮮、トランプ氏は「ヒトラーと同じ」 米国第一主義を非難

米首都ワシントンのホワイトハウスで報道陣に手を振るドナルド・トランプ米大統領(2017年6月26日撮影)。(c)AFP/SAUL LOEB〔AFPBB News

 西側諸国でポピュリスト(大衆迎合主義者)の考え方が人気を博しているのはなぜなのだろうか。これは一時的な現象なのだろうか。

 英国が欧州連合(EU)から離脱する「ブレグジット」が決まり、米国でドナルド・トランプ大統領が誕生し、フランスで既成政党への支持が急落し、イタリアで「五つ星運動」が勢力を伸ばしたこと、そして言うまでもなく中東欧で権威主義的なポピュリズムが台頭したことなどを考えれば、これらは重要な問いだ。

 そもそも、ポピュリストとは何なのか。ポピュリズムには、世界を徳の高い国民と、腐敗したエリートや危険なよそ者という2つに分けてしまうという不変の性質がある。

 また、ポピュリストは機関や制度を信用しない。特に裁判所や独立したメディア、官僚機構、財政・金融のルールなど、「国民の意思」を束縛するものを信じない。資格を持った専門家も拒む。自由市場と自由貿易にも疑念を持っている。

 右派のポピュリストは、特定の民族こそが「国民」だと考え、外国人を敵と見なす。経済ナショナリストであり、昔からの社会的価値観を重んじる。カリスマ性のある指導者に信を置くことも多い。一方、左派のポピュリストは労働者を「国民」ととらえ、裕福な人々を敵と見なす。資産の国有化は良いことだと思っている。

 こうした一連の考え方が影響力を増してきたのはなぜなのか。米ミシガン大学のロナルド・イングルハート氏とハーバード大学ケネディ行政大学院のピッパ・ノリス氏はこの点について、移民をはじめとする文化的な変化に対する高齢かつ低学歴の白人男性による反応の方が、経済面の不安感よりもポピュリズムの台頭をうまく説明できると論じている。