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イノベーション
2017.06.12

風雲児アンダーアーマーが描く野心的な未来予想図
IoT時代、<企業のビジネスモデル>が変わる

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 一番乗りの企業が、試行錯誤を繰り返しながらサービスの受益者であるお客さまをいち早く囲い込み、ロイヤルティの高い顧客基盤を作り上げる。そしてゲームルールを自由に設定する(サービスのスキームや料金体系など)ことができるだけではなく、フォロワー企業に安易に模倣されないように、特許や商標で防御網を張り巡らすことも可能になる。

 加えて、アンダーアーマーの戦略で先見性を感じるのは、「IoTを活用したウェルネスとフィットネスのサービス業」へとなりわいを転換するにあたり、オープンな企業連繋により、企業内部で調達できない専門的なナレッジやスキルをいち早く調達していることだ。

 図2で見るように、基幹システムはSAP、AIはIBMのワトソン、スマホアプリはサムスン、UA HealthBox機器はHTCという具合に、アンダーアーマー自身が指揮者の役割を演じる「オーケストラ型の連携」を実現しようとしていることに注目したい。

図2:アンダーアーマーの「オーケストラ型の連携」。

 2015年のCESのパネルディスカションで、シスコシステムのCEO(当時)のジョン・チェンバースは「IoTによって全ての企業はハイテク企業になる。フォーチュン500企業の中で生き残れる企業は40%に過ぎない。そしてDisruption(破壊的イノベーション)は今、そこに起きている現実であり、ベンチャー企業ではなく、大企業こそがDisruptor(破壊者)にならないと生き残れない」と看破した。

【参考】「巨大企業をなぎ倒していくIoTの凄まじい衝撃」(http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/47868)

 エヌビディアがデジタライゼーションを象徴するベンチャー企業の代表者なら、アンダーアーマーこそがDisruptor(破壊者)に変貌しようとしている、リアルライフに軸足を置いた大企業の先駆けであるといえよう。

 生き残る40%の企業のリストにその名を残すために、われわれ日本の大企業に残された時間は実はあまり多くはない。

JBPRESS

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