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イノベーション
2017.05.19

IoT時代のAmazon AWSが業務効率を改善する理由
イノベーションを源泉に成長し続ける企業が見据えるものとは

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ITの民主化を実現したAWS

なぜ、AmazonはAWSを作ったのだろうか?

長崎氏によると、「AWSクラウド」は作りたくて作ったわけではないという。企業がセレクションを増やす、あるいは世界進出するビジネスのスピードにITが追い付かない事例が2000年代前半にあった。ビジネスサイドは早くサービスを立ち上げたいが、テクノロジーが追い付かないのだ。

そこでAmazon社内のデベロッパーやエンジニアに毎日使っている時間を調査したところ、インフラストラクチャーのメンテナンス。いわゆる保守、あるいはバグフィックスに8割以上の時間が使われていることがわかったという。

そこでワンクリックでWebサイトが立ち上がる、サーバーを調達できる、あるいはデータベースを調達できる仕組みができないかという問いかけから始まったのが、今日のAWSになった。Amazonが成長する過程で、ビジネス上の課題を解決するために生まれたものがクラウドのテクノロジーというわけだ。

AWSは2006年にリリースして以来、2017年の時点で数百万の顧客に利用されている。日本においては、数万以上のアクティブな顧客がいるという。Amazonは世界に16の「リージョン」と言われるデータセンターとクラスターを持っている。まったく同じ品質のデータセンターのかたまりを、日本のみならず、アジア、ヨーロッパ、アメリカ、カナダ、南米などのあらゆる拠点に用意しているのだ。

海外進出を考えている日本企業、とくに早くサービスインをしたい企業は、これらのリージョンを利用することで、世界展開が容易になる。

「クラウドのひとつの特徴は大きな資本を持っていなくても、大きな会社と同等のテクノロジーを瞬時に手に入れられることです。ITの民主化というものがクラウドによってできたと思っています。」(長崎氏談)

AWSもAmazonが成長する過程で生まれた、ひとつのイノベーションの結果なのだ。

「もし、お客様がクラウド導入にあたって何かガバナンスだとか、認定でハードルになるケースがあれば、我々にお声掛けいただければ、喜んで払拭させていただきます。」と、長崎氏。AWSにはセキュリティの専任チームがあり、顧客の基準を満たすべく弛まぬ努力をしているという。

またAWSの導入は、顧客のセキュリティを見直すきっかけにもなる。クラウドに移行することで、社内のセキュリティ基準というものが明確化できたという企業もある。具体的には、どのデータを社内で持って、どのデータを外部に置けばよいのかが把握できたという。オンプレミスよりもセキュリティレベルを向上できたわけだ。

クラウドをどう利用するかのステージへ

長崎氏によれば、現在はクラウドへ移行すべきかどうかではなく、クラウドをどう活用するかのステージへ来ているとのこと。

先行きが不透明な昨今。国際的な競争力が非常に激しくなってきている。その中で小さな実験を繰り返しながら、新しいイノベーションを起こさなければならない。その一助となるのがAWSのようなクラウドであり、新サービスを世界で展開する架け橋にもなる。またコスト削減やセキュリティを見直すきっかけにもなり、業務の効率化にも繋がるだろう。AWSをまだ導入していない企業は、導入によって新しい道が開けるかもしれない。
 

JBPRESS

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