一方、韓国政界では、いつもはっきりしていた「地域性」も薄れている。以下、2016年の総選挙の時の地域別の有権者数だ。

▽2016年4月の総選挙の際の都市・道別の有権者数
ソウル・京畿道         2077万人
釜山・慶尚南道          660万人
大邱・慶尚北道          426万人
忠清南・北道           433万人
全羅南・北道           424万人
江原道              127万人
済州道              49万人

 これまでの大統領選挙では、全羅南・北道で進歩系が、慶尚南・北道で保守系が圧倒的に得票した。

 首都圏は、保守と進歩が混在しており、結果的に忠清南・北道をどちらが押さえるかが大きなポイントだった。ところが、今回は、全羅南・北道でも、慶尚南・北道でも、文在寅氏と安哲秀氏が激しく競い合っている。

 「朝鮮日報」が2017年4月14日~15日に実施した世論調査によると、文在寅氏は、ソウル、仁川・京畿道など首都圏、釜山・慶尚南道で、安哲秀氏は、大田・忠清南・北道、光州・全羅南・北道、大邱・慶尚北道でリードしている。

 ただ、全羅道や慶尚道では接戦で、地域色は結果的に薄まっている。

世代間の差ははっきり

 残りの「世代間の差」は、色濃く残っている。

▽世代別人口比率(2017年3月現在)
20代       16.1%
30代       17.9%
40代       20.9%
50代       20.2%
60代       24.6%

 20代、30代では文在寅氏が、60代以降では安哲秀氏が大きくリードしている。