今となっては笑い話ですが、当時は本当に不安で仕方がなく、同僚が「そうなったら、私が葬式やってあげるよ」と言ってくれた時はほっと胸をなでおろしたものです。

 独立して仕事をしている現在は、「クライアントがいなくなったら」「もしも自分が病気になってしまったら」「老後は年金だけじゃ生活できない」など“課題”はあります。

 でも、不安は感じていません。

「不安」とは「可能性があること」

 それはなぜだろう? と考えてみました。

 1つ目は、「いざとなっても何とかなるさ」と思えるようになったことだと思います。

 独立した当初はあまりうまくいきませんでしたが、その後何とかなったという経験、そして、周りの人たちの同じようなケースを見ているので、まあ、どうにかなるんじゃないかと構えられるようになりました。

 2つ目は、最近になって自分の中で、「不安」とは「可能性があること」だと言い換えるようになったからです。

「明日が今日と同じとは限らない」ということは考えます。だからといって、「悪くなるだろう」とは捉えません。「面白いこと、とてもラッキーなことが起きるかもしれない」と考えているのです。