続けてB氏はこう言った。

 「それにAはすごい奴なんです。Aのすごさをみんなに伝えることも僕の役割だと思っています」

 そう言って、A氏を立てるB氏に改めて頭が下がる思いがした。このB氏は部下に対しても見事な気配りをする。

 「部下の面子を潰すようなことはしてはいけない。例えば、課長が部長をすっ飛ばして直接、僕に相談してくることがあります。そんな時は相談内容を聞いたうえで、極力、まずは部長に相談するように言います」

 「そこで僕が直接課長に指示してしまうと、部長の面子を潰すことになりますから。それはやっちゃいけない」

 こういった気配りがさらに部下からの人望を厚くする。

セルフイメージが変わると態度も変わる

 人は「自分はこういう人間だ」というセルフイメージを持っている。セルフイメージとは例えば次のようなものが挙げられる。

 「自分は仕事ができる人間だ」
 「自分は仕事ができない人間だ」

 「自分は人気者だ」
 「自分は嫌われ者だ」

 「自分は社内で認められている」
 「自分はまだまだ認められていない」

 このセルフイメージはその人の発言や行動、態度に大きく影響する。そのため、セルフイメージが変化するとその人の発言や行動、態度が変化し始める。

 仕事ができる人間というのは遅かれ早かれ社内で一目置かれ、時が経つにつれ周囲に対して影響力を持つようになる。それとともに自らのセルフイメージも「自分はこの会社で強い影響力を持つ人間だ」と変化し、セルフイメージの変化と共に行動も変化する可能性がある。