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イノベーション
2017.05.29

機械仕掛けの神、AIは人間の敵か味方か
IoT時代、「行動する動機」が変わる

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 価格決定アルゴリズムが決定した提示料金にドライバーが従うことで、価格が高止まりし(つまりドライバー間での価格カルテルを促し)、ウーバーが不当な余剰利益を得ているのでは、というのが原告団の主張とされる。

 ただし、現行法制では企業や個人に競争制限的行為を行う明確な「合意」があることをカルテルの成立条件としているため、利用データなどをベースにAIが(勝手に)価格調整をした場合には、こうした「合意」の存在を証明することは理論的に不可能ということになる。

 工場の在庫量を最適化するためにAIを使ってサプライチェーン全体を最適化するアパレル製造小売業(SPA)のシステムも、在庫量の調節を目的とした廉価販売(いわゆる)を排除するという点で同様のケースと認定できる。

 いずれにしても「合意」のないものは法律的に取り締まることはできない。

自動運転車の事故が示唆する「人間とAIのやりとりの未熟さ」

 IoT時代の「行動する動機」という側面では、企業の経済活動にまつわるものだけではなく、人間とAIの安全や安心に関する認識や判断にも大きな影を落とす。

 これについても、ウーバーの自動運転車が米アリゾナ州での試験運転中に起こした横転事故が注目される(参考:www.jiji.com/jc/article?k=2017032600205)。

 事故を起こしたのはスウェーデンのボルボ・カーズ(以下、ボルボ)と共同開発したSUVだ。試験運転中のウーバーの車両に過失はなく、高速道路上で事故を起こした相手の運転手(人間)が道を譲らなかったのが原因とされる。

 ウーバーは「自動運転モード使用中に起こった事故だが、客は乗っていなかった」というコメントを発表した。

 しかし、安全で安心な自動運転の実現に向けて、生身の人間とAIのアルゴリズムで動く自動運転車とのやり取りは大きな課題であろう。

 実はウーバーは昨年、カリフォルニア州でも同じボルボのSUVの自動運転車を使った試験的なサービスを始めていた。

JBPRESS

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