IoTでマンゴーの安定生産も実現可能に?(写真はイメージ)

KDDIがIoTビジネスに力を入れている。これまでKDDIはIoTの前進ともいえる通信モジュール、M2Mで成果を挙げてきた。

IoTは、これまでのモノ同士の通信で完結していたM2Mと違い、センサーが感知した情報を通信によって集積している。膨大な量のデータを分析することで、これまで見えてこなかった情報価値を発見し、新たなアクションにつなぐことを目指す。

そして、クラウドサービスの発達により、M2Mでやり取りを収集したデータを大量に集積し、そのデータを分析することで新たなビジネス価値を創造するIoTが可能に。

しかし、IoTビジネスを1社完結型で始めようとすると、莫大な設備や人事への投資が必要となりハードルが高くなる。投資だけでなく、組込みシステムやセンサー、通信サービス、クラウド、セキュリティなど様々なリソースを適切に組み合わせることが、IoTビジネス実現に必要だ。

IoTビジネスを継続するには、クラウドやネットワークのメンテナンス必須となる。そのためには、継続したサポートの提供やともにビジネスを進めることができる企業と組むことが重要だ。

そこでで取り入れられているのが「エコシステム」の考え方だ。これは、これまで競合だった企業や別分野の企業と協業し、互いの技術を活かしながら、新しいビジネスを生み出し、長期的な会社の成長につながることを指す。これにより、初期投資や人材育成期間も短縮され、素早くビジネスを創造することができる。

KDDIは、IoTビジネスにおいて他社との合弁会社設立や技術協力、実証実験を積極的に行っている。最近の事例を見てみよう。