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 さらに、研究を担うボローニャ大学や工業高校、エミリア・ロマーニャ州政府の産業支援機関といった公共機関も、パッケージングバレーを支えるプレイヤーとして競争力強化に取り組んでいます。

 医薬品のパッケージ、食品の一次〜三次包装など、産業としては非常に狭い範囲ではありますが、こうしたパッケージングバレーのシステムが構築されることで大きな力を備え、世界的に有名な包装機械の町になっているのです。

食品産業に携わる約2万5000社がクラスターとして連携

 同じように、クラスター内の巧みな連携によって競争力を強化しているのが、ボローニャ、パルマ、モデナなど、エミリア・ロマーニャ州の各地に広がるフードクラスターです。

 このフードクラスターは機能別に、動物性食品・植物性食品他を生産する5574の生産業者、包装や農機具・備品の貸与などを行う2213のサービス業者、1万6967の流通業者を抱えており、それぞれが連携することで、ワイン、チーズ、プロシュット、オリーブオイルなどイタリアを代表するさまざまな食品を輸出しています(図-21)。

 図-21の右側を見てわかるように、その輸出はEU内にとどまらず、世界各地に向けて積極的に行われています。

スキーブーツの産地からスポーツ用品の一大産地に発展

 北東部の町、モンテベッルーナでは、スキーを始めとするアウトドア製品の企業がクラスターを形成しています(図-22)。