その効果は絶大だった。サトーカメラが現場指導に入ったことで売上は倍増した。キヤノンは中国での成功を受けて、インドでの販売においてもサトーカメラ流の導入を検討している。

 キヤノン上海ショールームでサトーカメラはどのような“改善”を行ったのか。サトーカメラの中国法人、佐藤商貿の2名の副総経理、陳彭齢氏と佐藤勇士氏に話を聞いた。

接客でプリント販売を強化

──サトーカメラはキヤノン上海ショールームで何を担当したのですか。

佐藤勇士氏(以下、敬称略) オペレーションの改善から実際の接客の指導、スタッフ育成までを行いました。

──それによって売上はどれくらい増えましたか?

佐藤 月の売上が約2倍になりました。

──目を見張る成果ですね。カメラの売り上げが増えたのでしょうか。

佐藤 カメラ、レンズはもちろん、プリントの売り上げが伸びました。お客さんの携帯やスマホとかカメラの中のデータをプリントしてもらうんです。

 これは日本も同様ですが、中国ではスマホやカメラの中の写真をプリントする人はごく少数です。カメラメーカーも「プリントしましょう」という宣伝はしていません。そこで、接客を通してお客さんにプリントの楽しさを教えてあげることで、プリント販売を強化していきました。写真をプリントしてみると、その楽しさに気づくし、もっといいカメラが欲しくなります。

佐藤商貿の陳彭齢氏(左)と佐藤勇士氏(右)