モデルはサトーカメラ宇都宮本店

 2016年春からキヤノンの上海ショールームで、サトーカメラが店舗運営と接客のコンサルティング、指導を行っている。

 サトーカメラは栃木県宇都宮市に本社を構え、県内で約20店舗を展開するカメラ販売チェーンである。北関東では20年近くにわたって一眼レフカメラ販売でトップシェアの座を堅持しており、その販売力は他の追随を許さない。

(参考・関連記事)
喧嘩上等のカメラ店が「ど素人」に教わった商売の極意
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/29764

 キヤノンの中国法人、キヤノン中国にもサトーカメラの名前は知れわたっていた。キヤノン中国の役員が実際に宇都宮の店舗を視察に訪れ、独自の店づくりと接客に感嘆したという。

 サトーカメラの実力を高く評価したキヤノン中国は、上海ショールームの運営にサトーカメラ流を取り入れる。まず2015年3月にショールームをリニューアルする際、サトーカメラの宇都宮本店をモデルに店内を設計した。

 それまではどちらかというとカメラの上級者向けの店構えで、“素人”は入りにくく、居づらい雰囲気があったという。それを、カウンターの位置を変えるなど店員と客の距離を近くすることで、誰もが足を運べるような温かみのある店につくり替えた。

 だが、なかなか売り上げが増えない。ハードは変えても、接客などのソフト面が伴っていなかったからだ。そこで、キヤノン中国はサトーカメラに「現場で指導をお願いできないか」と依頼する。こうして2016年春からサトーカメラの社員が上海ショールームに出向き、直接、販売方法や接客の指導をすることになった。