(英フィナンシャル・タイムズ紙 2017年3月13日付)

スコットランド、独立問う住民投票を再実施へ 英国のEU離脱で

英北部スコットランド・グレトナで掲げられたスコットランド旗(上)と英国旗(2014年8月17日撮影、資料写真)。(c)AFP/ANDY BUCHANAN〔AFPBB News

 スコットランド行政府のニコラ・スタージョン氏が、スコットランド独立の是非を問う2度目の住民投票の実施を呼び掛けた。時期は、英国が欧州連合(EU)から離脱する前、もしくは離脱直後の2018年秋から2019年春にかけて、としている。

 スタージョン氏は、ブレグジット(英国のEU離脱)がスコットランド経済を脅かしている間、「何もしない」つもりはないと述べた。スコットランドは英国の国民投票で62対38でEU残留に投票していた。スタージョン氏は投票の後、ブレグジットはスコットランド独立を問う2度目の住民投票を正当化する「重大な状況の変化」だと語っていた。

スコットランド独立の是非を問う2度目の住民投票は実施されるか?

 ほぼ確実に実施される。スタージョン氏が住民投票を要求しており、独立派が過半数を占めるスコットランド議会に承認を求めることになっている。英国のテリーザ・メイ首相――正確には英議会――は拒否できるが、もし拒否すれば独立への支持を高めることになるだろう。

住民投票はいつになるのか?

 これはきわめて重要な問題だ。スタージョン氏は2018年秋から2019年春にかけて行われるべきだと述べた。ブレグジットが起きる前か、実現した直後のことだ。

 英国政府はブレグジット後まで投票を先送りしようとするだろう。その理由は(1)それまでは離脱交渉とイングランドのブレグジット支持派を満足させることにかかりきりになるため、(2)スコットランドの有権者に対して、ブレグジットを既成事実として打ち出せるためだ。