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イノベーション
2017.03.21

エースを投入せよ!IoT実現の鍵を握るインド活用
豊富な資金と人材を背景にしたデジタルパワー

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(1)フルーガルエンジニアリングにおけるノウハウ蓄積

 “廉価なものづくり”の領域でインドの能力を鍛えてきたのは、欧米企業であった。欧米系の製造業企業は10年以上前から、製品開発の一部工程をインドのエンジニアリング会社にアウトソースし、開発コストの低コスト化を実現してきた。結果として、インドのエンジニアリング会社はものづくりの領域で「フルーガルエンジニアリング力」を鍛え、ノウハウを蓄えている。

 例えば、自動車業界の製品開発に目を向けると、ボディ開発などにおける詳細設計や作図、CAE、競合分析などをインドのエンジニアリング会社に委託することは、リソーセス効率化の策として常識的に実施されている。

 結果として、TCSやWiproなどのIT派生型のエンジニアリング会社や、KPITやTATA Elxsiなどの作業支援ツールや業界特化型の会社が存在感を高め、彼らはものづくりの工程に深く巻き込まれることで、メカトロニクスの知識や経験を蓄積。IoTのコンテクストでも価値を発揮する基礎体力をつけてきた。

(2) データアナリティクス

 さらに近年は、データアナリティクスの領域で強みを発揮し、インド発の高付加価値サービスを提供する事例も増えている。例えば、”DO THE MATH”をスローガンとして掲げるMu Sigma社や、Fractal Analytics社は、マーケティングやサプライチェーン領域でのビッグデータ解析を武器にサービスを提供。事業を急拡大させている。また、データ分析の前段階となるデータクレンジング(データ表記などの調整)を行う企業も増えており、インドは収集データからの付加価値抽出の工程に幅広く関わっている。

 収集データのクレンジングと分析は、IoT時代の鍵である。同領域におけるインドの強みは、今後益々脚光を浴びるはずだ。

インドをテコにしたデジタルツール開発

 歴史的に、欧米企業はインドのITリソーセスのレバレッジに長けており、IoTの脈絡でもインドをバリューチェーンに上手く組み込んできた。

 例を挙げると、IoTの代表的プラットフォームであるGEのPredixには、TCS社がアプリケーション開発やデータ分析で参画している。Industry4.0を推進するシーメンスは、3500人近くのR&Dリソーセスをインドに抱え、開発体制を整備。アマゾンは、顧客嗜好別おすすめ機能向けのデータ分析やアルゴリズム開発をインドで一部実施している。彼らはデジタルツール開発の重要拠点としてインドを位置づけ、IoT Enablerとしての力を活用してきた。

JBPRESS

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