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イノベーション
2017.03.17

自動運転とAIの到来が描く「製造業に不都合な未来」
IoT時代、「移動する体験からライフスタイル」が変わる

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AIがもたらす真の破壊的イノベーション

 ここで想像力を大きく働かせなければならないことは、AIが自動運転車という閉じた空間だけで人間をアシストするのではない、ということではないだろうか。

 今回のCESで、NVIDIA以外に基調講演(キーノート)に加わって注目されたもうひとつの企業に、米アンダーアーマー社がある。

 CEOのケビン・プランクは「自社のスポーツウエアやシューズにセンサーチップを搭載し、それらから得られたライフログ(お客さまの生体データ)をAIと連携させることによって、フィットネスとウエルネスの総合サービスを提供する企業へ進化する」という趣旨のプレゼンテーションを行った。

 また、今年のCESでも自動車関連以外のさまざまな企業のブースで登場頻度の高かったアマゾンの「Alexa(アレクサ)」のデモビデオには、お客さまのライフスタイルの断片が描かれる。AIは生身の人間のように「身近にいて愛着を感じる存在」として描かれていることに留意していただきたい。

参考:Introducing Echo Dot

 優れたAIはショッピング、コミュニケーション、エンタテインメント・・・たった1台で(それを1台と呼ぶのがふさわしいかどうか疑問だが)人々のライフスタイルの全てを変える。

 つまり、ある程度、AIが成熟した段階では、自動運転車のAI、ウエルネスのAI、ショッピングのAIというのが別々に存在すると考えるよりは、単一のAIが擬人化されたエージェントのような形でひとりのお客さまのライフスタイルにずっと寄り添い、人生のあらゆる局面をアシストする状態をイメージする方が自然であろう。

 別の表現で言えば、自動車での移動の中から始まる体験が、やがてライフスタイル全体を覆い尽くすようになる。

JBPRESS

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