大切なのは、どこの部門が多いのか? 誰の残業時間が多いのか? どの時期の残業が多いのか? など、残業実態を具体的に把握することである。

 そのためには、部門別・個人別の残業時間データを単に取得するだけでなく、残業時間の部門間・個人間・役職別・雇用形態別などのバラツキや、月別・日別・曜日別などの推移を確認することで残業実態を把握する必要がある。

残業実態の把握例(部門別/個人別の残業時間のバラツキ)
残業実態の把握例(管理職/担当者の残業時間比較)

【2】 残業要因を把握する

 残業実態を把握したら、次は、なぜこのような実態になっているのか、その要因を把握する必要がある。具体的には、職場の業務項目を洗い出し、業務量・発生タイミング・業務分担・属人化有無などを把握することで残業要因を突き止めていく。