筆者は当初、こうした中国人の行為は公私混同もはなはなだしいと眉をひそめて見ていました。しかし、いざ実際に自分もやってみたところ、平日昼間に荷物を受け取れる上、たまたま外出していても同僚なり総務なりが代わりに受け取っておいてくれるので、この上なく便利だということを実感しました。

 配達する側にとっても、住宅を一戸一戸訪問せずに、荷受人が集まっているオフィスや工場へまとめて配達することができ、相手が不在であっても誰かに預けておけば再配達を迫られることもないため、配達の手間は大きく減ります。

「働き方改革」の一環として試してみては

 もしも日本で、ネット通販で購入した荷物を職場に届けさせようとすると、かつての筆者同様、大半の日本人はその行為を問題視するのではないかと思います。

 けれども、さすがに冷蔵庫などの大型家電を持ってこられたら迷惑でしょうが(中国ならいざ知らず)、少量の荷物であればそれほど職場に迷惑がかかることはないでしょう。ちなみに中国では届いた荷物が廊下に置かれてあっても誰も気にしません。

 この職場受け取りの習慣が広がれば、一切の追加投資や制度変更をせずに再配達の回数は劇的に減らせるはずです。

 もちろん、会社が「荷物を職場に届けさせてもよい」と認めることが条件ですが、「働き方改革」が叫ばれている昨今、“自由で柔軟な働き方”を推進する施策の一環として試してみてはいかがでしょうか。

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