英国で初、自動運転車の公道走行テスト

昨年10月英国で初めて行われた自動運転車の公道走行試験〔AFPBB News

 米アマゾン・ドットコムが自動運転車関連の特許を取得したことが分かったと、海外メディアが報じ、話題になっている。

複数の自動運転車を制御するシステム

 米特許商標局(USPTO)が公開した書類によると、特許のタイトルは「Lane assignments for autonomous vehicles(自律走行車のための車線指定)。

 米国特許番号は「9,547,986」で、「アマゾン・テクノロジーズ」という子会社が2015年11月19日に申請し、今年1月17日に成立している。

 この特許を大まかに言うと、幹線道路網において、複数の自動運転車を制御するためのシステムに関する技術。

 幹線道路などには、時間帯によって交通量の多い側の車線を増やす「リバーシブルレーン(可逆車線)」があるが、アマゾンの特許では、自動運転車がこうした車線を安全に走行するための仕組みを提案している。

 自動運転車がリバーシブルレーンのある道路に近づくと、集中型の道路管理システムが車両と通信し、適切な車線を走行するよう指示を出す。システムはこうした通信を複数の車両との間で同時に行い、広範囲にわたり各車両の動きを調整するのだという。

  書類ではその背景について、次ぎのように説明している。

 「自律走行車は効率的な道路交通網の利用を促進する。リバーシブルレーンも交通の流れを効率的なものにする。しかし自律走行車がリバーシブルレーンのある道路に近づいたとき、車両はその情報を得られず、どの車線が適切な進入ルートであるかといった判断ができない恐れがある」

 アマゾンのシステムでは、自動運転車がリバーシブルレーンに遭遇する際に生じるこうした問題を解決するのだという。