IoT(Internet of Things)の最新ニュースや企業&ベンチャー事例(ケーススタディ)ほぼ毎日掲載

イノベーション
2017.01.04

Innovators 情熱のカラクリ 第3回:DMM.make AKIBA 岡島康憲氏
DMM.make AKIBAの企画人が危惧する「消耗されるIoT」

BY

Googleマップの登場に衝撃を受ける

そんな岡島氏が忘れられないのが、2005年にリリースされた「Googleマップ」だ。当時はフィーチャーフォン(ガラケー)が主流で、地図も地図帳がそのまま画像として表示されているだけだった。表示画面を動かそうとすると右や左を自分で選ぶ必要があり、まるでパネルが開くように選んだエリアが表示されるというものだった。そんな中登場したGoogleマップ。岡島氏はそのスムーズな動作に衝撃を受けたという。

「どうやって実装しているのか想像できず、強いショックを受けたのを覚えています。『地図のあるべき姿ってこれなんだな』と思いました。当たり前の便利さに改めて気が付かされました」

地図という身近なものの本当の使いやすさに気が付いた岡島氏だが、それからもワクワクする瞬間に立ち会うことがモチベーションになっている。

自身の好奇心を満たすためにも今一番の自分の役割は、環境を提供することだと考えていると言い、その背景にはIoTの取り扱われ方に対する不安があると岡島氏は話す。

それが「必然性を持って扱われるIoT」と「消耗されるIoT」だ。

「IoTというキーワードが話題になっていることもあり、テレビなど多くのメディアで取り上げられていますよね。それは自体は良いことだと思うのですが、その取り上げられ方は2つあると思います。1つが、今話題だからと『おもしろ発明』のように取り上げられるということ。面白いものというキーワードでも、ネタのように最新テクノロジーが紹介されるだけでは意味がないと思います。反対にディスカバリーチャンネルなどを見ると、動物の観察のために最新のセンサーを使ったり、ドローンを使った撮影が取り入れられたりと必然性を持って扱われているように感じます」

IoTそのものを大事にしている岡島氏だからこそ、テクノロジー本来の魅力を伝えてほしいと感じているのだ。

これからいよいよ注目が高まる要素技術の領域

そんな岡島氏がこれから注目しているIoTの領域がある。

「IoTの領域は大きく分けて『最終製品を作っているプロダクト』と『要素技術』の二つがあります。例えばパソコンやスマホはプロダクトですよね。僕は今、要素技術の領域に注目しています。特に素材系やセンサー周りが面白くなってくるんじゃないでしょうか? クモの糸を参考にして糸を作っている『スパイバー』という会社はおもしろいですよね」

スパイバーが作っているのは人工合成クモ糸素材で、これは世界初の功績だ。こういった面白い技術が次々に生まれようとしていることで、その現場に立ち会うためにも岡島氏はモノづくりの環境をサポートする働き方にやりがいを感じている。

<プロフィール>

 

岡島康憲

 

1978年生まれ 岩淵技術商事株式会社 執行役員。
電気通信大学・大学院卒業。インターネット関連企業・NECビッグローブにて、Webサービスの企画立案・運用やインターネット接続型ハードウェアの企画立案に6年間従事する。2011年7月、エネルギー関連ハードウェアや、Webサービスの企画開発を主業務とする岩淵技術商事株式会社を創業。2011年よりDMM. make AKIBAの企画運営に携わる。

JBPRESS

あわせてお読みください

注目連載

記事ランキング

  • 直近1時間
  • 昨日

あわせてお読みください

IoTニュース

なぜインテルはドローンビジネスに注目するのか? 本社副社長のアニール・ナンデュリ氏が解説
IoTを使用したスマート掃除でコスト削減
働く人々の課題を現場で解決する、コニカミノルタがエッジ型IoT「Workplace Hub」を国内で公開 | IT Leaders
スマートテレビの利用規約に同意すると「どんなこと」に同意したことになるのか?
マイクロソフトのAzureとNTTドコモの閉域網を用いたセキュアなIoTプラットフォーム
日本マイクロソフト、ユニアデックス、NTTドコモが協業、各社サービスを連携させたIoTパッケージを9月から提供
守りから攻めのセキュリティに - 富士通が推進する事故前提型のIoT対策とは
JPCERT/CCに聞くIoTセキュリティ - 機器を正しく分類して対策を考えるのがキモ
ツクモ12号店が“IoTガジェットコーナー”を新設
スケーラブルなIoTプラットフォーム「SORACOM」はこう作られた
OKI、IoTを活用し観光客の周遊性を高める「スマート@ツーリズムシティ」
経産省、「データ利活用促進に向けた企業における管理・契約等の実態調査」を実施
富士通と横浜市住宅供給公社、IoTを活用した高齢居住者の見守りサービスで協業
MOVIMASとスマートブルー、ソーラーシェアリング対応IoTソリューション「MOVIMAS AGR」による 高単価作物栽培の実証事業を開始
コニカミノルタ、Workplace HubでIoT事業への本気度を国内でもアピール
日本企業はIoT導入に消極的!? HPE Arubaが国内外の企業を対象に調査

IoTニュース”は、Mynd Engineを活用して、世の中のIoT関連の記事をまとめさせていただき、ご紹介させていただきます。