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コミュニケーション
2016.12.29

いまさら聞けないIoTの基本のキ 〜第6回 「モノ」を「サービス」に変えるIoT〜

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この連載では、IoTに必要な要素や、身近に増えてきた商品、サービス、そしてIoTを支える通信――といったさまざまな側面から、IoTってどんなものだろう? ということを理解する基礎を見てきました。

これまでコンピューターの世界からすれば寡黙で孤立していたモノが、雄弁に言葉を発する時代になるのですから、変化の兆しを感じるのは自然なことです。

IoTには実際には多くの意味が含まれますし、必ずしも定義も一様ではありません。そうした意味で「もっともらしいが定義があいまいなバズワード」だとして、「そのうち消えてなくなるよ」と斜に構えた見方をする人もいます。確かに「IoT」という言葉自体は、時間をかけて耳にしなくなっていくかもしれません。

しかし、もうIoTの入口をのぞいてしまった私たちにとって、モノがネットワークを介してコンピューターと話を出来るようになるという世界が「来ない」と断じることは難しいでしょう。

10年後、20年後、すべてのモノとまでは言わないまでも、多くのものが今よりもネットワークに参加して、情報を交換している社会がやってきていると考えるほうが自然ですよね。

モノを「情報インフラ」に乗せるためのツール

連載の第2回「IoTを実現するには何が必要?」で見てきたように、IoTとは、モノのある現実世界と、コンピューターが形作るサイバー世界との間を橋渡しする概念です。現実世界とサイバー世界は対等な存在で、相互に作用をし合うことができるわけです。

ですから、「うちにあるエアコンや冷蔵庫がインターネットにつながったからといって、そこでWebサイトを見るわけではないもんなあ」という発想は必ずしもIoTの本質を突いていません。

これまでのパソコンやスマートフォンでイメージするように、インターネットに蓄積した情報を一方的に引き出してくるという使い方ではないのです。パソコンやスマートフォンからイメージするとしたら、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)のほうが、IoTには近いかもしれません。

SNSでは、多くのユーザーが自分から積極的に情報をサイバー世界にアップロードしています。センサーで取得した情報がクラウド上のコンピューターに集められる姿と似ていますよね。

SNSに集まった書き込みや写真を見ていくと、どこに人が集まっていて、どんなイベントが起こっていて、人々が何に興味を持っているのかが、リアルタイムにわかります。

そして、現実世界を分析した情報をもとに、私たちは「混んでいない道」を選んだり、「きれいなイルミネーションを見に」行ったり、知り合いが勧める「面白い映画」を楽しんだりするわけです。

IoTでも集めたデータを分析して、その結果から現実世界のモノが制御されて動いたりするのです。とても似ていると思いませんか?

 

IoTによって、現実世界とサイバー世界の間が情報で結ばれ、モノを情報インフラに乗せることができるようになった

SNSでは、人間が積極的に情報をアップロードして、その情報を活用して動くのも人間でした。それがIoTでは、モノとコンピューターが相互に影響しあって、新しい価値を生み出してくれます。

これまで、情報インフラの上で構築されてきたサイバー世界は、多くの場合はサイバー世界で閉じていました。そして必要に応じて、人間が現実世界との間を取り持っていました。それが、IoTという橋渡し役の登場によって、現実世界のモノが持つさまざまな情報をサイバー世界と自動的につないで、情報インフラに乗せられるようになるのです。

 

JBPRESS

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