IoT(Internet of Things)の最新ニュースや企業&ベンチャー事例(ケーススタディ)ほぼ毎日掲載

テクノロジー
2016.12.26

会津の“幻のトマト”、育てていたのはITだった
土壌の状態をセンシングして水と肥料を自動供給

BY

「1粒1粒丁寧にふきながらチェックしています。爪楊枝でこすったくらいのほんの小さな傷がついていても、少しでも傷んでいたら出荷しません。だから半分はロスになっています」(同)

 当然、価格は高くなる。直売所では、普通のトマトの約3倍の値段をつけて売っている。だが、それでも欲しいという客が後を絶たない。収穫期に店頭に並べると、毎日、跡形もなく売り切れる。「〇〇時に行くから〇キロ確保よろしく」「明日行くので〇パックお願いします」と事前に予約して買いに来る客も少なくない。

「磨き抜かれた逸品」と命名してプチぷよを販売している(写真提供:アルス古川)

ITシステムが自動的に水と肥料を供給

 実は、この貴重なミニトマトはITシステムによって育てられている。

 アルス古川ではミニトマトの栽培に、ITを活用した養液土耕栽培システムを利用している。ルートレック・ネットワークス(神奈川県川崎市)が開発し、2013年より販売を開始した「ZeRo.agri(ゼロアグリ)」という名称のシステムである。

 システムの仕組みはこうだ。

 ビニールハウス内の畑には、土壌センサーが差し込まれている。センサーは1時間ごとに地温、土の中の水分量、EC値(電気伝導度)を測定し、土壌の状態を把握する。ハウスの外には日射センサーが設置され、日射量を計測している。システムは日射量と土壌の状態を合わせて、ミニトマトに必要な培養液(水と肥料を合わせた養液)の量を判断し、自動的に供給する。最適な培養液の量は、タブレット端末やスマホの画面から古川さんが設定している。

「ゼロアグリ」のシステム構成(図版提供:ルートレック・ネットワークス)
JBPRESS

あわせてお読みください

記事ランキング

  • 直近1時間
  • 昨日

話題のキーワード

注目連載

あわせてお読みください

IoTニュース

NEC PCがIoT基盤「plusbenlly」のベータ版を公開――異なるベンダーのデバイス&サービスが自由に連携
NECPCとキュレーションズが、IoT機器を相互に接続するプラットフォームを公開
コマツ、NTTドコモなど4社が建設業界向けIoTプラットフォーム――10月に合弁会社を設立
NEC PC、企業同士の横断的なIoT活用を可能にするバッグエンドサービス「plusbenlly」を試験導入
IoT時代の新たなモノ作り レッドハットとアヴネットのパートナーシップが意味するもの(後編)
セキュリティ導入からIT運用、IoTへの適用拡大を狙うSplunk
インベスターズクラウド、「TATERU kit」に5つのIoT機器を標準設備に--スマートロックなど追加
どうする?日本の製造業  ーIoTConference2017レポート③
IoT人気記事ランキング|未来のお店はどうなる?イベントレポート、NTTデータが東京ガスのパートナーとしてAI/アナリティクス基盤サービスを提供 など[7/10-7/16]
ポルトガルにNB-IoTエリアが登場――スマートエネルギー管理を実践
ソフトバンク、エネルギーIoTプラットフォーム事業を行うエンコアードへ出資
東芝デジタルソリューションズ、「EdgeX Foundry」に加入
「IoT Enabled Solution」がIoT市場拡大を牽引、製造業のとるべきアクションとは? ーIoTConference2017 基調講演 レポート②
給電の未来は「ワイヤレス」へ――IoTデバイスに効率的に電力供給
消費者に魅力が理解されないIoT、スマートホームにみる販売施策の工夫とは(佐野正弘が斬る!ニュースなアプリの裏側)
IoTのデータモデルとAPIを実装したOSS、FIWAREとは

IoTニュース”は、Mynd Engineを活用して、世の中のIoT関連の記事をまとめさせていただき、ご紹介させていただきます。