IoT(Internet of Things)の最新ニュースや企業&ベンチャー事例(ケーススタディ)ほぼ毎日掲載

テクノロジー
2016.12.05

日本はどうする?IoTの“根幹”を欧米2社が制圧
IoTビジネスの序盤戦はすでに決着済みの様相

BY

水平統合と垂直統合のハイブリッド

 GEやシーメンスは、もともとの事業領域である産業用機器の分野をベースに、ソフトウエア基盤の開発を行ってIoT時代における主導権を確保しようとしている。GEやシーメンスはこれらのシステム基盤を外部に開放しており、後発メーカーの中には、両社のシステム基盤に乗る形でビジネスを展開するところも出てくるだろう。

 先ほど筆者は、重電や機械の分野も水平統合になると説明したが、現実は少し違う。従来から続く垂直統合のモデルをベースに、ソフトウエアの部分は水平統合を目指すという少し複雑な事業構造になる可能性が高い。

 既存のIT産業の場合、マイクロソフトのような企業はハードウエアの部分にはノータッチだったが、IoTではマイクロソフトに相当する位置付けになりそうなのが、GEやシーメンスといったハードメーカーである。両社がソフトウエアの分野でスタンダードを確立した時の影響は大きい。

 こうした環境下において、システム基盤でスタンダードを握れなかったメーカーは二者択一を迫られる可能性が高い。競争力が多少落ちても構わないので垂直統合モデルを維持するというやり方と、GEやシーメンスの傘下に入り、機器の部分におけるビジネスで生き残りを図るというやり方である。

 日本メーカーがGEやシーメンス連合と同レベルの開発投資を今から実施するのは現実的に難しい。あまり望ましい形ではないかもしれないが、日本メーカーは思い切ってGEもしくはシーメンス陣営の傘下に入ってしまい、その中で、顧客との関係を維持するという決断も場合によっては必要となるかもしれない。システム部分での利益は、両社に吸い上げられてしまうが、顧客との関係は維持することができる。

JBPRESS

あわせてお読みください

AD

注目連載

記事ランキング

  • 直近1時間
  • 昨日
AD

あわせてお読みください

IoTニュース

タクシーが捕まりやすくなる?「AIタクシー」ドコモが実証実験、30分先の乗車需要を予測
IoT機器を利用者する側のセキュリテイ対策 ーセキュリティ特集 第四回
富士通研究所、スマートフォンの生体認証のみでIoT機器を介したクラウドサービスをセキュアに利用
ファーウェイとドイツポストDHLがIoT 分野で提携、市場規模1.9 兆米ドルのコネクテッド・ロジスティクス市場に注力
ソフトバンクが中小企業のIoT支援、中小機構と臼田総研と共同で
カスペルスキー、セキュリティに特化したIoT向け独自OS「KasperskyOS」を開発
【NTT R&D フォーラム 2017】ネットワーク分野のメインテーマは「サービス共創」
介護IoTシステムを共同開発、インフォコムとZ-Worksが業務提携(ニュース)
ビーコンで製造現場のヒト・モノの位置を可視化――富士通が工場のIoT化促進機能
自動車や家電にも決済機能を--IBMとVisaが新たな仕組みを構想
スマホの生体認証センサーで宅配ボックスを解錠、富士通研究所がFIDO応用の新技術
【定点観測】スマートグリッドとは何か? ースマートグリッド1月アップデート
カスペルスキーがIoTシステム向けのセキュリティ特化型OS
富士通研究所、スマホ生体認証のみでIoT機器を介したクラウドサービスを利用できる新技術
Solace、あらゆるビッグデータ移動を統一する新コンセプト「Open Data Movement」を発表
スマートフォンの生体認証と近距離無線で安全なIoTサービス--富士通研究所

IoTニュース”は、Mynd Engineを活用して、世の中のIoT関連の記事をまとめさせていただき、ご紹介させていただきます。