IoT(Internet of Things)の最新ニュースや企業&ベンチャー事例(ケーススタディ)ほぼ毎日掲載

テクノロジー
2016.12.05

日本はどうする?IoTの“根幹”を欧米2社が制圧
IoTビジネスの序盤戦はすでに決着済みの様相

BY

 IoTシステム基盤をひとくちで説明すると、IoTに関する情報処理を一手に担うソフトウエア群ということになる。パソコンやスマホの世界でいえば、ウィンドウズやアンドロイドといったOS(基本ソフト)に近い存在と思えばよい。

 IoTが実現すると、産業機器に搭載されている無数の部品から、ネットを経由して、随時、運転状況などに関するデータが送られてくる。データセンターではこれらの情報をリアルタイムに近い形で解析し、トラブルの発生を予測したり、必要な交換部品の手配を行う必要が出てくる。さらには、どのように機器を運転すれば、エネルギー消費が少なくなるのかといったアドバイスまで顧客に行う。

 従来の製造業はモノを作って顧客に納入すればそれで終わりだったが、IoT時代では、その後のメンテナンスや運用管理も含め、すべてを請け負うというスタイルに変わらざるを得ない。こうなってくると、製造業はもはやサービス業といっても過言ではない。IoTが現代の産業革命とまで言われるのは、IoTの普及によって製造業の概念が根本的に変わる可能性があるからだ。こうしたビジネスモデル変革のカギを握っているのが、システム基盤ということになる。

最も重要なのはデータベースの高速化技術

 システム基盤の中でも特に重要となる技術はデータベースだと言われる。IoTでは、世界中に散らばる無数の機器から送信されてくる大量のデータをリアルタイムに近いスピードで処理しなければならない。事業者が運用するシステムのデータベースには極めて大きな負荷がかかってくるが、従来のデータベースでは、処理能力には自ずと限界がある。つまり、IoTの処理に特化した高性能なデータベースを開発できるかが、IoTビジネスの勝負の分かれ目ということになる。

 この点において、GEとシーメンスは他社に比べてかなり先を行っている。GEは10億ドル以上の資金を投じてIoTシステム基盤である「プレディックス」を開発したが、ここでは、まったく新しいデータベース・システムが採用された。GEが採用したデータベースは「グラフ型データベース」と呼ばれるもので、これまで企業情報システムにおけるデータベースの主役だった「リレーショナル・データベース(RDB)」とは異なる概念で設計されている。

JBPRESS

あわせてお読みください

記事ランキング

  • 直近1時間
  • 昨日

話題のキーワード

注目連載

あわせてお読みください

IoTニュース

アルツハイマー病患者の徘徊による怪我や事故を防いでくれるウェアラブル「CareBand」
意外と簡単にできちゃうIoT製品開発キットがおもしろスゴイ!!
あらゆる家電をスマホでコントロール可能にする「​KlikR」
富士通、AI技術で作業員の熱ストレスレベルを推定する新アルゴリズムを開発
「日本発のサービスで、より徹底したグローバル展開を」- SORACOM Conference 2017
日立、位置情報を利活用する「GeoMation 空間情報IoTプラットフォームサービス」を販売開始
NI、PTCとの連携により工学の教育現場にIoTを導入
[講演レポート提供]「変なホテル」の立役者が叱咤激励! ロボットビジネスに必要な心構えとは?
西松建設、Sigfoxを活用したインフラ監視システムを開発
日立ソリューション、IoTで空間情報を解析するプラットフォームを提供開始
PSソリューションズ、農業IoTソリューション「e-kakashi」を、サッポロビール株式会社のぶどう園に導入
ブレイブテクノロジー、SIGFOXとLINEをつなぐ「SIGLINES」を発表
北京大学でフィールド検証中のNB-IoT自転車――通信用途とバッテリー持ちは?
出光興産、「IoT技術活用による自主保安高度化技術に関する調査」の実証実験に参加
雇用の未来を占う「マッキンゼー報告」から何が読み解けるか
ウイングアーク上海とKDDI上海、IoTを使って工場スマート化を支援

IoTニュース”は、Mynd Engineを活用して、世の中のIoT関連の記事をまとめさせていただき、ご紹介させていただきます。