知ってる?バーボンとテネシーウイスキーの違いとは

150年前、アメリカ最古の蒸留所を開いたジャック・ダニエル氏

2016.11.16(Wed) JBpress
筆者プロフィール&コラム概要

熟成度は年数だけでは決まらない

――樽に詰められたジャック ダニエルの原酒は、どのように熟成されるのでしょうか?

草川 ジャック ダニエル蒸溜所の敷地内には、10階建てのバレルハウス(熟成庫)が90棟近く、約200万の熟成樽が眠っています。蒸溜後、アルコール度数60%に調整されたジャック ダニエルの原酒は、樽詰めされて、何年もかけて熟成のピークを迎えます。テネシー州は、夏の気温は30度を超え、冬は氷点下にもなる寒暖差が激しい土地。樽はすべて新しくつくったものなので、樽から引き出される成分をより多く取り込めるという特長があります。

――スコッチウイスキーなどは熟成年数が長い方がいいとされていますが・・・。

草川 スコッチウイスキーは、アルコール94.8%未満で蒸溜したものを、比較的穏やかな気候のなかで、古い樽で熟成するため、仕上がるまでに時間がかかります。それに対して、ジャック ダニエルは、アルコール80%未満で蒸溜し、寒暖差が激しいところで、樽の成分を短期間に引き出せる新樽を使うことで、スコッチに比べて短期間で熟成できます。ジャック ダニエル蒸溜所では、一樽ごとにテイスティングを行い、ベストな熟成度のウイスキーをセレクトし、皆様にお届けしているのです。

創業150周年アニバーサリーを発売

――今回のイベントでは、150年の歴史や製造へのこだわりのレクチャーに加え、さまざまなジャック ダニエルを試飲することができました。

ジャック ダニエルの歴史やこだわりを、説明する草川さん。

草川 このような機会はなかなか持てないので、私たちもエキサイティングな時間を過ごさせていただきました。試飲では、ジャック ダニエルのスタンダード、ブラック・ラベル(オールドNo.7)から、リッチな味わいのゴールド、チャコール・メローイングを2度行うジェントルマンジャック、シングルバレル、甘い味わいのテネシーハニーなどなど、テイストやフレーバーの違いを実感し、ジャック ダニエルのファンになっていただけたら、これ以上の喜びはありません。

――10月に発売されたフランク・シントラの生誕100年を祝した「ジャック ダニエル シナトラセンチュリー」は6万円という価格にもかかわらず、すでに完売したとのことですが、近く特別なジャック ダニエルが発売される予定はあるのでしょうか?

草川 創業150年という記念すべき年にふさわしい最高級の限定品として、「ジャック ダニエル蒸溜所創業150周年アニバーサリー」を11月15日に発売しました。このジャック ダニエルは、マスターディスティラーのジェフ・アーネットが樽詰めからボトリングにいたるまで、魂を込めて仕上げた傑作です。

――どんな味わいなのでしょうか?

草川 リッチフレーバーとアロマを引き出すために、通常の熟成樽よりもゆっくり時間をかけてトーストした「slow-toasted」、チャーの時間を短く仕上げた新樽を使用しています。さらにバレルハウスは、寒暖差が大きく、最もできのいい樽が排出されるCoy Hillの最上階「天使のねぐら」にて醸成した原酒のみを使用しています。味わいとしては、バタースコッチやトフィーのような複雑味ある甘さと、その後にトーストしたオーク樽由来の贅沢なフレーバーが長く続くのが特長です。

――この特別なジャック ダニエルは、限定なんですよね?

草川 全世界で18万本、日本では1万2000本を予定しています。150周年アニバーサリーにふさわしい、ジャック ダニエルのなかのジャック ダニエルを、ぜひ味わっていただきたいと思っています。

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