(英フィナンシャル・タイムズ紙 2016年10月3日付)

英情報機関、大手報道機関の記者メールを傍受 英紙報道

パソコンのキーボード。豪シドニー(Sydney)で(2012年7月9日撮影、本文とは関係ありません)。(c)AFP/Greg WOOD〔AFPBB News

「私を見かけたときに、話しかけるな。話がしたければ、私のほうから話しかける。私は喉を守りたい。お前らのようなろくでなし全員に挨拶することで、喉をダメにしたくない」

 従業員宛てのこのメモは、後に「世界一不機嫌な上司」というレッテルを貼られた人物によって1978年1月13日に書かれたものだ。エドワード・マイク・デービス氏は米タイガー・オイルの創業者兼最高経営責任者(CEO)である。この9月に死去した際、彼の厭世的な手紙があちこちに再掲された。おかげで、実際に彼がいかに不機嫌だったか、すべての人が改めて驚かされた。

 だが、私は彼の文章を読んで、不機嫌さよりも、むしろこのジャンルの見事な掌握ぶりに驚かされた。メッセージを相手に伝えることにかけては、デービス氏は近代のすべてのCEOのメールの評価基準を設定した。

 彼の別の名作は次のような内容だ。

「私は罵り言葉を使うが、私はこの会社のオーナーだから、それは私の特権だ・・・そこが私と君らが違うところで、この状況を維持したいと思っている。この職場では決して、男女問わず、どんな従業員による罵り言葉も絶対に許さない」

 内容の一部は、多少時代遅れかもしれない。職場での罵りは、人をいい気分にさせるため、大いに奨励すべきだということは科学が証明している。ただし、上司が部下を罵倒しているときは別で、その場合は全員が気分を害すし、恐らくは違法でもある。