(英フィナンシャル・タイムズ紙 2016年9月16日付)

アフリカ開発会議、安倍首相が3兆円規模の投資を表明

ケニアのナイロビで、アフリカ開発会議(TICAD)首脳会議に合わせて開かれたケニア保健省や世界銀行グループとのイベントで演説する安倍晋三首相(2016年8月26日撮影)。(c)AFP/SIMON MAINA〔AFPBB News

 利回りがマイナスの債券を買う人がいるのは一体全体なぜなのだろうか。マイナス金利債券が大量に積み上がっていく中、グローバル金融市場ではこんな「12兆6000億ドルの疑問」が関心を集めている。

 この問いを投資家にぶつけると、普通は2種類の答えが返ってくる。1つは「仕方ないから」(資金を置いておくところがほかに思いつかない)。もう1つは「規則だから」(金融監督当局が定めたルールや投資家と交わした契約に従って債券を買わなければならない)である。

 だが、実はもう1つ答えがある。利回りがマイナスの債券から利益を得る方法を見つけた投資家がいる。それも、単に債券の「回転売買」でトレーダーから手数料を稼ぐというものではない。

 実は、景気を活気づけようと政府が行っている介入が市場を非常に奇妙な形に歪めてしまっているため、錬金術を駆使して抜け目なく利益を得るチャンスが生まれているのだ。

 その一例としてドル円スワップを見てみるといい。いささか風変りなこの金融の分野は通常、一般の人々に気づかれないが、現時点では、普段以上の関心を集める価値がある。その理由は2つある。

 第1の理由は、日銀がマイナス金利の効果に関する待望の報告書を9月21日に発表すること。第2の理由は、ドル円スワップ市場での最近の展開が明らかに奇妙であるということだ。

 後者の話のポイントはスプレッド――日本円の短期金利をドルの短期金利に変換する事実上のコスト――にある。30年前には、このスプレッドはほぼゼロだった。ドルと日本円に対する需要が拮抗していたからだ。