なぜ、いまトレジャリー・マネジメントが重要なのか 

 昨今の企業経営を取り巻く環境の変化や突発事態の増加も、トレジャリー・マネジメントの重要性をますます高めています。

 環境の変化や突発事態としては、例えば以下のようなことが挙げられるでしょう。

・株主などステークホルダーからの資産効率向上圧力やガバナンス強化圧力の高まり
・アジアビジネス拡大に伴う取り扱い通貨数の増加
・為替レート変動幅拡大に伴う為替差損益の拡大
・海外子会社における不正の発生
・グローバル政治経済の不確実性の高まりを受けた海外子会社経営の不安定化
・M&A機会の増加に伴う買収先企業の業務統合増加、など

 こうした経営環境の変化や予期せぬ事態の発生により、日本企業には、これまで以上に財務・資金管理面でのグローバルベースでの資金効率・業務効率の向上や財務リスク管理・ガバナンスの強化に向けて取り組むことが求められています。
 それがトレジャリー・マネジメントを後押ししていると言えるのです。