コーヒー値上がり? 最大産地ブラジルで収量減少の見通し

ブラジル・ミナスジェライス州でコーヒー豆の選別をする作業員〔AFPBB News

 かねて報じられた通り、アマゾン・ドットコムは米国で食品のプライベートブランド(PB)を立ち上げたようだ。

新たな大型市場開拓か

 同社の米国サイトでは「 Happy Belly(ハッピー・ベリー)」というブランドのコーヒー豆を販売している。また「Mama Bear(ママ・ベアー)」というブランドの離乳食もある。

 これらのページにはアマゾンの名は表示されておらず、また商品パッケージにもアマゾンの名はなく、「AFS Brands Inc.」という販売業者の名前が印刷してある。

 だが米シーネットや米ウォールストリート・ジャーナルが担当者に確認したところ、AFSとは「Amazon Fulfillment Services」の頭文字で、これらは確かにアマゾンの商品なのだという。

Prime会員の拡大も狙う

 同社が本格的に食品のPBを始めたのはこれが初めてだが、これについてシーネットの記事は、アマゾンは、新たな大型市場を開拓できるかもしれない、などと報じている。

 一方でウォールストリート・ジャーナルは、アマゾンのこうしたPB展開について、利益率の向上と配送コストの削減が見込めると報じている。

 同紙によると、PB商品は開発費やマーケティング費用が低く抑えられるため、高い利益率を確保できる。また自社ブランドを展開することで、アマゾンは商品パッケージを独自に設計、開発することもできる。これにより配送業務を効率化できるという。

 これに先立つ今年5月に同紙は、アマゾンが新たに4つのPBを立ち上げると伝えていた。4つとはまず前述の「Happy Belly」で、このPBではコーヒーのほか、紅茶、ナッツ類、香辛料、食用油などを扱う。

 同じく前述の「Mama Bear」では離乳食のほか、紙おむつなども扱う。残り2つは、スナック食品の「Wickedly Prime(ウィキッドリー・プライム)」と洗剤などの「Presto!(プレスト)」だ。

 そしてアマゾンはこれらPBの商品を、有料プログラム「Prime(プライム)」の会員に限定販売する。