舛添都知事、ソウルで朴大統領と会談 慰安婦問題も

都内で会見する舛添要一東京都知事(2014年4月3日撮影、資料写真)。(c)AFP/KAZUHIRO NOGI〔AFPBB News

 横綱白鵬の37回目の優勝で幕を閉じた大相撲夏場所。綱取りを目指した大関・稀勢の里と共に、場所を盛り上げたのが新十両の宇良和輝でした。

 身長173cm、体重127kgの力士としては小さい体ながらも、レスリング経験で培われた機敏な動きに多彩な技で、見事に勝ち越しました。「技のデパート」の異名をとった舞の海の後継者として、「新・技のデパート」と呼ばれています。

 ところが同じ「デパート」でも「疑惑のデパート」という不名誉なレッテルを貼られているのが、舛添要一・東京都知事。

 高額すぎる海外出張費、公用車での別荘通い、不明瞭な家族旅行費や食事代、ネットオークションでの美術品収集、政治資金での自家用車購入疑惑・・・。

 公私混同疑惑の数々が次々と明るみになっています。しかも、新たな疑惑も噂され、全容解明にはまだまだ時間がかかりそうです。そこで、まずは舛添氏の著作を読みながら、第三者の厳しい調査結果とやらを待つことにしましょう。

舛添洋一の野望とは

東京を変える、日本が変わる』(舛添要一 著、実業之日本社)

『東京を変える、日本が変わる』(舛添要一著、実業之日本社、1200円、税別)

 舛添氏が東京都知事に就任後、初の書き下ろしとして刊行された本書。東京都を世界一の都市に引き上げることで、日本を再び元気にしたい、という舛添氏の政治理念が込められた一冊です。

 経済を活性化させ、福祉政策を手厚くし、防災や危機管理体制を構築し・・・。2020年の東京オリンピック開催を踏まえて、現在抱える問題を検証しながら、これからの東京に必要な施策を示しています。

 ・・・が、数々の疑惑を前にしては、いかんせん説得力がありません。例えば、都知事選に臨んだときの決意を吐露する冒頭。