ルワンダ人技術者との会議風景 (写真提供 :WiredInJapan)

 過去2回の連載では、「アフリカの奇跡」と呼ばれる発展を遂げたルワンダ、そのルワンダとの協業を進める神戸市や音羽電機工業の取り組みを紹介した。

・第1回:「神戸が日本で一番ルワンダ人留学生を呼び寄せる理由」http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/46887
・第2回:「ルワンダを雷から守れ!日本企業が立ち上がった」http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/46927

 今回は、ICTを成長の重要なドライバーと位置付けているルワンダでアプリ開発を行っている日本企業、WiredIn Japan(ワイヤードイン・ジャパン)を紹介する。どのような事業を展開しているのか、今後のアフリカのICT市場をどのように評価しているのか、代表取締役 田中 秀和氏に話を聞いた。

WiredIn Japan 代表取締役 田中秀和氏

アメリカ人と同じ感覚だった

――どのような経緯で、ルワンダでアプリ開発を行うことになったのでしょうか。

田中 秀和氏(以下、敬称略):2009年にITコンサルティングを行う会社を起業したのですが、日本ではICTの技術者不足が続いていて、自社の開発力が足りない状況でした。そこで海外も視野にオフショアの開発パートナーを探しており、2011年に知人を通してルワンダがICT化に力を入れているという話を聞きました。

 その際に紹介されたのが、アラン・カジャング氏(現・WiredIn代表)です。まずは彼に「スマートフォンでイベントチケットに印刷されたQRコードを読み込み判定する」というシステムの開発を一部、委託してみることにしました。

――委託した仕事は順調に進みましたか。

田中:アランは優秀できちんと仕事をしてくれました。彼はアメリカの大学でICTを学び、アメリカのICT企業でインターンも経験していました。大学卒業後、ドイツ企業への就職を経てルワンダに帰国しています。そのような経歴もあってか、彼とはアメリカ人と仕事をする場合と同じ感覚で進めることができました。

 実はその頃、東欧の企業にも開発の一部を委託していました。彼らの技術力・開発力は高いのですが、すでに日本の企業が何社も進出しています。その点、ルワンダはまだ誰も出ていない。先駆者になるチャレンジも面白いのではないかと、ルワンダとのビジネスを進めてみようと思いました。